子供は見た目通りのイキモノじゃない

覚えている限りで思い出すと、実際ロクな思い出じゃないのが大半だ。

あまり恵まれていないかもしれない環境で生きてきた。

この先、もしかしたら病気や認知症で全部忘れてしまうかもしれないから、

覚えている事を書いておこうと思った。

 

赤ん坊だった自分の前に父親がいて、

母親のネックレスの金具を開けて、「あーあ、壊れちゃった」と言った。

自分はそれはそう言うもんだってのを解っていた。

でも、そこでそっけなくするのもなんかアレだと思ったし、

自分が同調すれば父親が喜ぶのも解っていたので

父親の真似をして「あーあ」と言ってあげた。

父親は『ほら、俺の思った通りのリアクションをした』と言う感じで

何やらとても嬉しそうだった。

信じない人がたくさんいると思うけど、子供は大人が思っている程子供じゃない。

たとえ赤ん坊でもその場の空気を読むぐらいのことはする。

よく「まだ小さいから何も解らない」と言う人がいるけど、

その人は逆に、子供に気を遣われている事があるかもしれないと認識した方がいい。

もしかしたら前世の記憶を持ち越していて、見た目は子供 頭脳は大人を地でやっているかもしれない。

ただ小さいから、うまいこと日本語にならないってだけだ。

子供だから、まだ小さいから何やっても大丈夫だと、

目の前でとんでもない事を言ったりやったりすると、後々大変な事になるってのもあると思う。