初めてのお酒?

母親には、1歳半ぐらいの頃、目を離したすきに一升瓶を倒して

日本酒の海で遊んでいたことがあると言われた事があるが

実際に自分で覚えている最初のお酒の記憶と言えば、2歳の誕生日だ。

父親と母親が目の前にいて、テーブルの上にケーキがあって、

父親と母親の前には白ワインの入ったグラスがあった。

父親が「せっかくの誕生日だし、ちょっとぐらいならいいだろう」と言って

(よく考えたらちっともよくない)

母親もそれに同意して、「じゃあちょっとだけね」と自分の前にグラスを置いて

白ワインをちょこっとだけ注いでくれた。

(母親も同意しちゃダメだろ)

まだ2歳だけに、自分が飲んじゃいけないものだって認識はなかった。

ただ、口をつけたのは確かなんだけど、どんな味だったかの記憶はない。

それで何か起こっていたら母親が語ってくれた事だろうけど

何か事件が起こった的な話はとんと聞いた事がないので

そのぐらいのお酒じゃ何ごとも起こらなかったって事なんだろう。

今みたいに「未成年の飲酒は発達がうんたらかんたら~」なんてのはなかったみたいで

よくも悪くもおおらか、もしくは大雑把な時代だったんだろうと思う。

父親も母親いわゆる飲兵衛と言うやつで、

そのせいなのかは解らないし、この英才教育(?)のおかげかもしれないが

この歳になるまで二日酔いと言うのは経験した事がない。

外で飲んで記憶をなくした事もない。

よく言う武勇伝も伝説もないので、よかったと思う一方で

「つまんない人生送ってるのかもしれない」とも思う。